4.

 ニコルさん。「しっかりと送り届けました」と「妙に
強調」して答えたのは、やはり「実は燃料もったいない
んで上空から捨てました」というのをごまかすため?

 それにしてもニコルさんは絶対この時点で星矢たちが
戦闘状態に突入することを覚悟の上だと思うんだけど、
ふたりしかいない戦力が潰れた場合のことは考えてた
のだろうか?
 アテナが独断で聖闘士を動かしたら咎めるようなこと
を言ってたけど(それで素直にすまなそうにするアテナ
・・・よほど上手く操縦しているな・・・・)
本人はどうするつもりだったのか。

 偵察中に敵と正面衝突してしまっても何とか事態を
打開できるような人材を使ったまでは良かったけど、
そいつらが「やばそうと見たら一旦引いて戻ってくる」
という選択肢を思いつかないタイプの人間であること
まで見越していたのかどうか。

 ・・・どうもこの人の評価は二転三転するなあ・・・・
働き者なのか無精なのかもよく分からないし。


 後から彼をよく知っているユーリが「青銅ひとり助ける
ために救助隊なんか送ってくるような人じゃない」

(すげぇ意訳ですが)と考えているところから見て、
ニコルとしてはここまでやりたくなかったんじゃない
かなーという気はする。
 見捨てるとまではいかなくても、「聖闘士なら自力で
脱出してこい!!」ぐらい言っても理不尽ではなかろうし。

 「ユーリはもちろん助けたいけど、そのために無謀な
戦いを仕掛けることは出来ない」
→「でもアテナは絶対助けろと言うだろう」
やだって言ったら自分から単独敵陣に乗り込むクセが勃発するし
→「いずれにせよ向こうから攻めてくるだろうから戦いは
  避けられない」
→「とりあえず一番まずい大ボスがどうなっているか
  確認する必要がある」
→「斥候メインだからそんなに人数は要らない」
→「もしも敵と遭遇しても倒せちゃったらラッキー、
  最悪玉砕しても尊い犠牲」→(゚д゚)ウマー

 ・・・というような思考の果てにあの結論を導き出した
のではないかと。


 3人という人数は、純粋に偵察という目的のためだけ
なら多すぎる。人数が増えればそれだけ目立つし、奴らの
恰好はどこへ出しても浮き上がること間違いなしの
ハデハデなコスチュームだ。

 デザインしたのが何者であっても(やっぱシオン様?)
迷彩とか隠密行動とかいった発想は欠片もなかったこと
間違いない。まあ、普通なら要らないんだけど・・・あの
派手な色は・・・・(まだ気にしているらしい)

 さらに、うち2人は全く土地勘がない。つまりは数が
いても別行動が出来ないということである。
 人海戦術が使えないのだから、地元育ちで土地勘ばっちり
の盟ひとりに行かせるか、護衛役として聖闘士をひとり
付ける(性格的な適性からして、瞬だろうな)方がいい。
いかにも暴走しやすそうな星矢には、聖域でおとなしく
しといてもらおう。

 が、そのまま戦闘状態に突入する可能性が非常に高い
ことを考慮すれば、これはやっぱり少ないだろう。
 わざわざ「この娘を取り戻したければ」などと言って
いたところから見て、今すぐユーリが殺されたりする
可能性は低いと思われる。
 ならば、こちら側ももう少し戦力を補強し、万全の態勢を
整えてから攻め込むべきだろう。
 せめてシベリアと五老峰に使者送る時間くらいは、余裕
あったと思う(後瞬ちゃんに兄さんを召還してもらえば
より万全の態勢に)。

 ・・・・あの中途半端な戦力は、自身のシビアな判断と、
感傷的な上司の要望の間を取った結果だったのではないか
と・・・・ああ、要するに苦悩する中間管理職?!
 急に親しみ湧いてきちゃいましたね。(そうか?)


   5.

 この先は戦闘シーンが多くなるから書きにくいんだが。


 まず、星矢VSアグリオス
 ここは闘いのさわりしか出てこないけど、とりあえず
「最初に流星拳撃ってみて全然効かなくてびっくりしてる
間に相手の攻撃を喰らう」という、星矢ちゃんの闘いの
王道パターンを踏襲してくれていて、なんとなく
『水戸黄門』
を思い出した緑だった・・・・


 そして、瞬VSトアス
 いきなり論争に入る辺りが何とも言えない組み合わせ。
瞬ちゃん君って奴は・・・つかあんたも相手すんなよトアス。
 しかしまあ、これが星矢だったら最初から戦いに疑問
なんか持ってくれないから話がややこしくならなくて
面白くないのもまた事実。

 ところで瞬の相手で強い奴は見た目綺麗系でなければ
ならないと決まっているのだろうか?

余談ですが、小生はトアスの容姿をなんとなく映画第4作目に出てくる「座天使スローンのモア」
みたいな感じに想像してゐる。(リンク先向かって左側ですよ;^^)
このキャラ瞬と対戦したんだっけ?それとも氷河だったっけ?


 親切にアンドロメダ座の神話まで解説されていて、
この扱いはやはり人気があるせいなのかそれとも純粋な
作者のひいきか・・・。
 そう、確かにペガサス座とアンドロメダ座は星を共有
している。
 ペガサスのお腹のところの星(ペガサス座δ星)と、
アンドロメダの頭の星(アンドロメダ座α星)は一致
するのだ。
 へぇへぇへぇへぇ

 星は区分けの際アンドロメダ座の星に決められたが、
(従って、正確には現在ペガサス座にはδ星がありません)
名前はアルフェラッツ(馬のへそ)というからペガサス座
由来。
海のニンフたちを嫉妬させた絶世の美女の顔が馬のへそ。
シュールだ。
中国では死体から立ち上る燐気が、ギリシャ神話では「ロバの飼葉桶(プレセペ)」つーのもあります

 そもそも瞬が武器にしてる鎖も考えてみれば妙な話だ。
アンドロメダ姫は別に、鎖振り回して襲ってくる化け鯨と
闘ったわけではないのだが・・・・まあ、いいけど。
ベレニケ王妃も髪の毛振り回して戦ったわけでは…ゲフンゲフン

 なかなか後の伏線っぽい台詞も散見されて面白い会話
ではある。個人的にトアスさんのキャラは奥が深くて
好きですね。
 根性曲がった知性派が好き、という悪趣味な自分が
こんなところで顔を出す・・・(ああニコルさんもそうなんだ
 妙な方向に人気出そうなキャラではあると思う。
 瞬に対する微妙発言の数々とかね。

 とりあえずここで披露している分だけでも、トアス迷セリフ集

「青銅聖衣の坊や」

 坊や・・・坊や呼ばわりか・・・・・って、ギガスの
皆さんって歳おいくつ?
神話の時代から寝かせられてたんですよね(味噌じゃねぇ)そーするとウン万ウン千年…(汗)
彼らにかかればシオンや童虎も「坊や」扱いかも;^^


「か弱い花は、刺をまとって敵から身を守るが・・・」

 ですか。
 しかもか弱いと言い切っちゃっていいの?
 この花は、確かに聖闘士陣屈指の可憐で清楚で愛らしい
花だが、棘がなくなると自力で嵐とか起こしちゃうん
だが。中身ちっともか弱くないぞ・・・
 ・・・・そして何より、この男、アフロディーテ
会わせてやりたいと心から思う。何と言うやら。

 そして、とどめがこれだ。














「若く美しいアンドロメダ」














 ・・・・・・・どうしよう(笑)









 どこからツッコめば良いものか。
 若く美しい・・・・・そりゃまあ13歳は若いし
瞬ちゃんは客観的に見て美しいしアンドロメダ座の聖闘士
だけど・・・・間違ったことは一言も言ってないけどでも
この言い方は・・・・この言い方はあまりにも・・・・!!
(頭抱えてると思ってください)
 ピンクサファイアに匹敵する問題表現っすねー。

 瞬ちゃんは一体
浜崎先生からどのような
目で見られているのか

真剣にお訊きしたくなってきた緑であった。


 ところで、ここでパラスさんが闘ってくれなかったのは
何故? パラスっておいしいのに、アテナの盾の因縁
・・・・って、ごめんなさいこれもけっこうグロな話
でした・・・(註2)


   6.

 いかにもな「とらわれのお姫様」状態のユーリさんと
もぉ露骨に怪しいコスプレ(コスプレ言うな)した
エンケラドスさん。
この方の金剛衣「法衣のような」感じなんですよねそするとえりゃぁケバケバの派手で仮面つき
…紅白の小林幸子?


 特に突っ込むところはないシーンだが、このとき
エンケラドスがかぶっていたお面は、一輝の師匠が
かぶっていた例のバリ島土産っぽいアレみたいのなもの
と解釈してよろしいので? はっ、そうするとあの怪しい
お師匠様の正体とか何か繋がりとかあったりします?!
(ねぇよ)
シチリアということで、こんなお面だっら激しくイヤン


 まあとりあえず、バカボスの存在をちらっと
ほのめかしたところで第三章に続く!!


 <追記>
 てゆーかこの章
盟ちゃん出番少なッ!!
 
せっかく出て
きたのに最初のとこでくちゃべってただけ?!
 もっと出てると思ってた・・・・
カフェテリアでパニーニでも食ってたのかな?


   (註1)ユニコーン
 学名Monodon Monoceros。英名Narwhal。
 日本名イッカク、またはイッカククジラ。

 哺乳類鯨目イッカク科の大型海棲動物。
 オス・体長470cm、体重1600kg。メス・体長400cm、
体重900kg。
 分布地域:北極海周辺。

 雄の頭に、1メートル近くなる長い角があるのが特徴で、
名前の元になっている。
 これは実は「角」ではなく「牙」。上顎左側の歯が
一本だけ長く成長したものである。稀に、右側の歯が
成長したもの、また二本の牙を持つものも存在する。

 ・・・・って、すみませんこれは実在する方のイッカク
です。ごめんなさい。(確信犯)


 仕切りなおして、ユニコーンの方を。

 想像上の動物。
 額に円錐状の角を持つ白い馬の姿をしている。
 プリニウスが記述したユニコーンはどっちかというと
サイっぽいが。他にも山羊だとか鹿だとかあげくに元は
牛だとかいう説もあるが。まあ一般にイメージされるのは
馬系の姿であろう。
 何よりその方が綺麗だ。

 その角には毒の検知や解毒の力があると考えられ、また
万能の霊薬になる、幸運のお守りになるともいわれた。

 鋭敏な嗅覚を持ち、清純な乙女を嗅ぎ分けてその膝に
頭を乗せるという。
 また、非常に気が荒く、汚れを知らぬ清らかな乙女以外は
決して近寄らせないともいう。
 ・・・処女非処女の違いは、匂いで分かるものなのか。
こういう言い方をすると、何とも言えずヤらしい響きに
なるが・・・(すみません)

 聖母マリアの純潔の象徴とされ、絵画にもしばしば
描かれている。紋章などにも多く使われる。ヨーロッパ
では非常にポピュラーな幻獣である。
つっこみ参考サイトこことか こことか ここはちがうか だからちがうって 
 
また、ヨーロッパではユニコーンとライオンが敵対して
いるという俗説があったそうな。
 ・・・アイオリアと邪武。勝ち目ねぇなユニコーン!!
 小獅子の方は台詞もなしに倒しちゃってたけど、その
程度か?!(ほんっとにごめん邪武)

 しかし、しつこいが処女好きとかいうとまた意味合い
変わっちゃって嫌ですね。
 ユニコーンが雄か雌が非常に気になるところなのだが、
考えてみればあの額の一本角は、フロイト的に解釈すると
(以下自己規制) でもフロイトって結論そればっかり;^^

 ちなみに筆者の場合、乗せてもらう資格があろうが
なかろうが、中身が腐れまくっていることも多分一発で
バレてフラれることだろう・・・・。


   (註2)パラスとアテナの盾
 星矢に登場している<アテナの盾>は表面も金属製の
ようだが、神話に登場するそれは革張りである。
 アテナはギガントマキアの際に倒したパラスという
ギガスの皮を剥ぎ、それを自分の盾に張った(よほど
丈夫な皮だったんでしょう)・・・・
とする説があるのだ。
 彼女が「パラス・アテナ」と呼ばれるのはそのためで
ある、と。

 「パラス・アテナ」の由来としてはパラスとはアテナの
学友のニンフ、とする説もあるのだが、まあそれはともかく
冷静に考えるとグロい話であった。
 倒した敵の皮剥いで盾に・・・・織田信長の髑髏杯
みたいなもの?(違うだろう)

 強敵を取り込んで守りの力に変えると言うと、日本の
怨霊信仰と通じるものがないでもなくてちょっとかっこ
いいが。
 メドゥーサの首も盾(いや、鎧の胸甲でしたっけ?)
に付けるしな、アテナ。しかしパラスの場合、呼び名に
まで使われるとなると相当なものだ。面白い話ではある。
ここによると盾にはめ込んだみたいですね、メドゥーサの首。
 余談ですが、私の知っている説ではメドゥーサを怪物ゴルゴンの姿に変えたのはヘラ后だとか。
 ゼウスがメドゥーサの美しい髪に魅せられたのを快く思わず、彼女の姿をゴルゴンに変えた。
 「メドゥーサ」の言葉の意味は「統治する女」で、つまり彼女は何処かの町の市長とか
 知事とかそんな要職に就いていた程の女性らしい。けどゴルゴンに変えられてからは
 他のゴルゴン姉妹と人目に隠れてひっそりと洞窟で生活してたのに、不意打ちで首チョンパ
 されたとゆーかなり悲しい人生でしたメドゥーサ(;-;)
そしてそのチョンパされた首から生まれたのがペガサス メドゥーサがお母さんなのですか?



 ちなみに。緑は個人的にアイギス(アテナの盾のこと
です)はアマルティアの説を採りたいので、ここでパラス
さんが活躍してくれなくても別に困らない(解説書いと
いてこれかコラ)。

 アマルティアとは、クロノスから隠して育てられた
ゼウスに乳を与えた牝山羊の名。
 死んだ後その皮は邪悪を祓う神の盾となり、その姿は
天に上げられて山羊座になったと言われます。
へぇへぇへぇへぇへぇへぇシュラ出世格☆
ここみるとなんか色々凄いこと書いてあります;^^
 実はパラスがアテナの父だったとかアイギスに生贄の…ゲフンゲフン…
を吊っていたとか男性の血を浴びたとか(逆じゃねーか)


 ・・・・お分かりですね、この説を採った場合とパーンの
エピソード(これはテュポン絡みだからそれはそれで面白いけど)を採った場合とでは、
シュラの立場に
エリシオンコキュートスくらいの差
が出来るのよ!!

 シュラファンの方は、迷わずこっちを支持するべし。


 べし!!!