ギガントマキア☆ツッコミレビュー

 『ギガントマキア 〜盟の章〜』

 <PROFILE>

 ストーリーに入る前にいきなり何だと思われそうだけど
これは言いたい。
あ、登場人物紹介のページです。

 出番が多いせいか2番目に紹介されている瞬の項。

 アンドロメダ座。青銅最強といわれた一輝の弟。
戦いを好まない心優しい一面をもつ。完璧な防御能力を
もつチェーンが武器。

 ああ、やっぱりオフィシャルじゃ青銅最強は一輝
なんだ・・・いやそんなことはこの際いい。

 この説明はあんまりじゃありませんこと? 
 この巻、兄さん出番ないんだけど・・・・・。
 そりゃストーリー中で言及はされてるけど、一輝知ら
ない読者がいたらどうすんのさ?!
 まあ原作知らずにこういう本に手を出す奴はいないだろうけどね?

 これに比べれば、氷河の項の「常にクールな側面をもつ」
に「嘘つけッ!!」と叫んだことなど小さい小さい。

 いやあ、話が始まる前からツッコめるとは思わなんだ・・・・


 <序 Orestes>

 ・・・・いきなり最初に登場したのが瞬だったので、
かなり真剣に驚いた私。
 そうですか。亜麻色の髪が風にそよぐんですか。
ちょっと、引用してみませう・・・・


 たおやかな少女のような面立ちが、淡いライトに
浮かぶとはっとさせられる。
 瞬は、美しい少年だった。
 まだ十代半ば。けれど、この年ごろの少年にあり
がちな悪びれた子供臭さは、かけらもない。
             (13ページ)



 なんか、妙〜に乙女ちっくな表現をされていると
思うのは私だけ?
 この後の描写を見ても、何というか・・・微妙な・・・
「あは」って・・・・・あの、瞬ってこういう笑い方
するキャラだったっけ?! これは方々で論議を巻き起こしてますね
 まあ、いいか。瞬だし。(おい・・・)

 そしてニコルさん。随分お素敵な描写だけど、疑問が
ひとつ。
 この人、歳いくつなんだろう? 原作に登場した白銀は、
16歳〜19歳だけど
(一部、絶対嘘だと叫びたくなる方もいらっしゃいますがまあよしとする)

ダンテとかダイダロスとかダンテとか

 年齢を特定出来るような表現がないのでなんとなく
二十歳前後くらいと推定したが、真相やいかに。
ヘルメスねえ・・・とするとやっぱり二十歳前後くらい
のイメージなんだが。
 まあ、黄金でも最高年齢28だから(某中国妖怪は無視)
どんなに歳食ってても25は行ってないと勝手に決めよう☆
 いや、聖闘士は別に年功序列制じゃないけど!

 ・・・・ひょっとして、彼が教皇代理など勤めている
のは生き残ってる中で一番年上だったからだけかもなん
て思ったことは、緑だけのひ・み・つv(撲殺) ひそかに同意
(だから年功序列じゃねえっての)

 そしてさりげなく星矢のことを随分酷く言っている
ニコルさん。
 このせいで「星矢のこと嫌いなんじゃないの?」説
まで出ているようだが、多分それはない・・・と思う。
 いや、本当に嫌いならこういう風には言わないんじゃ
ないかと、私は思うのですが、どうでしょう?
からかい甲斐があるキャラなんじゃないかな?ニコル氏にとっては(笑)

友達の悪口言われて瞬が笑ってるだけなのも、
本気で嫌ってる言い方じゃないからだと思う。

 しかしまあ、瞬の方がうんと気に入られているのは
間違いない様子。ニコルさん、冷静で公正で出来た
助祭長ではあるけれど、えこひいきは平然とやる人と
見た・・・・いいのだろーか。こういう人がトップで、
本当に良いのだろうか。


 ギリシア古代演劇に詳しくなれる、かなり詳細な
説明がグッド。ひとつお利口になったわ。そうかー、
古代遺跡を使って上演するのか。さすがはギリシア。
でも、野外劇場だと照明効果は難しいのでは? 
古代劇では使わないだろうけど。

 『オレステイア』三部作、5時間、ですか・・・・
私も3時間くらいあるミュージカル(関係ないけど大好きですv)
なら見たことあるんだけど、休憩2回入れたとしても5時間。
きつそう・・・でも、かなり見てみたい。面白そうだ。
日本の歌舞伎も正式に上演すると10時間くらいかかるみたいです。
なので、正式上映していた時代、休憩時間には弁当も売られた。これが「幕の内弁当」の由来。

ギリシア古代劇では、弁当出たのかな?

 そして、偽オレステス乱入。
ここ、けっこうショッキングなシーンだと思う。
いきなり殺人。
大流血
正直ここまで血腥い話だとは思わなんだ。


 そして瞬のチェーンは本当に便利だと思う。こういう
状況でとっさに使えるもんね。
「乙女のような華奢な少年」という、なんとも微妙な表現
はこの際スルーだ。(乙女・・・・おとめ・・・・・)

 ・・・ところで。ニコルさんに一言言いたい
 こちら側にせっかくふたりいるんだから、ひとりが敵を
抑えている間に横からぶんなぐるとかしたらどうだね? 
あんた、瞬が偽オレステスとせめぎ合ってる間、ボケッと
見てたのか、おいっ。弁当食べてたのかな?

 変なところで聖闘士の非合理的なフェア精神を発揮しな
いでいただきたい。それとも、突然のことでとっさに対応
できなかったのだとすると・・・さらに問題じゃないか!! 
 このふたり、おそらく実戦経験は瞬の方が遙かに多いと
思われるのだが、ニコルさん、あんた白銀だろうに。
いいのか、おい!! 
 確かに原作に登場した連中も男性の白銀聖闘士は
弱かったけど(あっ言い切っちゃった)、そんなことまでここで踏襲
してどうすんだ!!


 しかし、その後の展開を見るに、ここで「彼」がこんな
行動を取った理由って・・・
 役者を殺す必要性なんか全くなかったはずだし、明らかに
瞬とニコルが本来の狙いだったと思われるんだけど、何、
だとするとここで殺された役者ふたりは完全にデモンスト
レーションで殺されたのか?! 可哀想すぎるぞ!!
そなんですよね、私も(普通の感覚で考えれば)あそこで殺された一般民間人が
一番悲劇なのかなと思います;^^

 ついでに、聖闘士ふたりを襲ったことについてもどういう
つもりだったのかいまいち謎である。
 話の流れから行って、「彼」はこの後すぐに聖域へ行って
ユーリを攫い、星矢と顔を合わせたりしていたはず。えらく
忙しくないかい?盟ちゃん、大変

 派手なことをやらかした割に聖闘士達に対しては結局
ニコルをどついただけで逃げているところから見て、オデ
イオンでの行動は本当にデモンストレーションだったと
思われるんだけど、その割に何にも言ってない。
 普通こういう場合、名乗るよな。テロリストの常識。

 ・・・・以上を踏まえて考えると、「彼」は視覚的効果
の派手さだけを追求して、現実面に関しては
特に何にも考えずに行動
していた、という結論が私の中で出てしまっ
たのですがよろしいでしょーか。テュポーンのキャラを象徴する行動ですな
 もっと身も蓋もない言い方をすると、やりたかっただけ。

 なんて言うかあまりにも盟ちゃんが可哀想って言うか
いかにもあのバカ神らしいって言うか・・・うんうん
いや、一番気の毒なのは無意味に殺されてしまった
役者さんおふたりなんだけど。

 それともうひとつ、「彼」がそもそもこの場所に現れた
のは何故?!
 この日、聖闘士がふたりこの劇場に観劇に訪れている
ことを知らなければ出来ないはず。なんで知ってた?!
 この時点で盟がそんなことまで知ってたはずはないと
思うんだけど、まさかとは思うけど、聖域内部に他に
内通者とかいたのか? ってなんだかシャレにならない
結論が出ちゃうんですけど!!


 <Athena's Saints>

  1.
 聖域の表現がものすごくかっこいいので個人的にとても
嬉しかったv
 結界・・・こういうフレーズが大好きなのですわ(変)
しかし、そうかーそんなに大層なところだったんだあv
(聖域関係者の皆様ごめんなさい)

 まあ、そんな場所に空から飛行機で乗り込んだお方も
過去にいらしたような気がしなくはないんだけど、神様
のやることに突っ込んでも仕方あるまい。
 それより気になるのは、あのとき彼らはどう考えても
日本とギリシアそれぞれの国の出入国手続きを取ってい
ないと思われる点なんだけどな。
 税関、通ってないよなあ・・・自宅の庭から直接離陸
したよなあ・・・・つーかこいつらパスポート持ってん
のかなあ・・・・
白銀聖闘士は飛行機使って移動してたみたいっス;^^
原作に「離陸の時間には遅れるなよ」って台詞ありますたから


 閑話休題。


 ユーリさん登場。彼女自身オリキャラですが、設定も
かなりオリジナル。助祭。うーん、原作には影も形も出て
こなかったね、そういう存在は。

 しかし考えてみれば、聖域はいわばアテナを神と崇める
武装宗教組織の総本山。雑兵や候補生を含めればおそらく
数百人はいると思われる、しかも世界中に散らばっている
メンバーを束ね管理するため、事務処理に専念する職員が
いるのはむしろ当然のことかもしれない。こういう書き方
すると別の話みたいだけど。
 でも、そういうことなら本来戦闘員である正規の聖闘士
に兼ねさせるより、専門職員を置いた方が効率的だと思う
んだけど。教皇だってそうだったのに。

 しかし、星占い(変に響きが軽いのでこういう言い方は
止めましょう)も仕事のうちと思うとやはりさすがは宗教
・・・・(微妙発言はやめろっつの)
 で・・・・このシーンは特に突っ込みどころはないん
ですが、ひとつだけ、彼女のこの発言。

「こんな夜に限ってニコル様は外出か。美少年連れで観劇
とは、まったく───」

 ・・・・・えーっと。とりあえず、誘ったのは瞬の方
らしいんだけどそれは置くとして・・・・

 あなた直属の部下からどういう目で見られてるんですか
ニコルさん?!

 美少年連れで・・・・いや確かに瞬ちゃんは美少年です
よ、わたしゃ勝手に「聖闘士星矢三大美人」(註1)の
ひとりに数えていますよ、見た目にはむしろ美少女だけど。
しかしこの言い方、何とも言えん含みを感じたのは私だけ
ではあるまい? どうなんですか助祭長?

 しかも、どうもこの言い方を見る限り、しょっちゅう
こういった行動を取っているように取れる、んだけど・・
・・おーい助祭長!! 大丈夫なのか聖域は!!
しかも助祭長、ティルトローター機の免許まで持ってルンですが・・・
いつ政務に励んでるのだろう?ユーリさんぼやくの無理ないかも。


 ・・・・あ、今思いついた、もうひとつ。
 ここでユーリさんはさらわれてしまうわけですが・・・・
これ、原作の展開だったらアテナの役どころですよねえ。
 いえ、それだけなんですけど・・・・


  2.
 星矢ちゃん登場。やっと出ました主人公。いきなり
雑兵どついてます。えらい横柄な態度なんだけど、十代
前半でこんな物言い憶えちゃっていいのかなあ。て言うか、
星矢ってこんな居丈高な口きく奴だったかなあ。
 まあ、非教育的な世界であることは間違いないけどな、
聖域。紀元前から修行と称した組織的な児童虐待を延々
と・・・(禁句)
まるでハーデス編の市を彷彿とさせました、あの登場は;^^

 しかし、星矢は当然のように暴力を振るっており、
雑兵たちは反抗も出来ないのが当然という態度。
これが正規の聖闘士と雑兵の身分差ならば、そりゃー
カシオスも必死だったでしょうねえ。

 というか、これくらい厳しい身分差があるのが本来の
姿なのか?
 一応目上のはずの白銀や黄金に平然とタメ口きく奴らが
主役張ってるからあんまりそんな感じがしないんだけど、
そう言えば原作でも市っちゃんがさん付けされてたねえ。
 青銅連中のうち、ニコルに敬語使ってるのは瞬ひとりの
ようだけど、あんたら、礼儀というものを教わってないの
か?!

 それとも、聖域の組織って実はめちゃくちゃルーズ? 
原作でもこの辺の階級と言葉遣いの関係、無茶苦茶だった
からなあ。
 雑兵は礼儀正しいわけだから、正規の聖闘士だけルーズ
なんだろうか。確かに、「アイオリア様」とか言う星矢
ちゃんなんか見たくなかったけど・・・。

 星矢たちはこれまでの一連の聖戦において抜きん出た
功績があるので、多少態度がでかくても許されているの
かもしれないが、それにしたって一応ちゃんとした組織
である以上、秩序というものがもう少しちゃんと保たれ
ているべきではなかろうか。どうですアテナ?


 そして聖域の説明の文章が続くのですが。
 ちょいと気になるところを抜粋してみる。

 (前略)ふもとの広場に面しては円形劇場があり、
闘技場、時計塔、列柱廊や住居など、(後略)
            (36ページ)


 円形劇場? こんなところで何を上演すんだ? 
 昔のアテナに演劇好きの人でもいたのだろうか?
 しかし聖域にいる人間は多分九割以上男性のはず。
殺伐とした舞台になりそうな気がする。
ほら、女形とか女形とか女形とか・・・げほげほ
 もちろん、歌舞伎を例に挙げるまでもなく男性だけが
演じる演劇文化は少なくないが・・・・でも何もこんな
ところで・・・・まさかとは思うけど、そういう娯楽
専門の人員まで抱えてる訳じゃないよな・・・


 ・・・いや。それよりも気になるのは。
 住居。
 ああ、そりゃ住むところは必要よねえ・・・・という
問題ではなくて、私が気にしているのは黄金聖闘士の
住居のことだ。

 同人界では、黄金はそれぞれ守護する宮に住んでいる、
という説がスタンダードと思われる。
 しかし言うまでもなく、それってめちゃくちゃ不便じゃ
ないか?!

 そもそも、総本山の中枢の守備として、あの態勢が
あまり合理的とは私には思えない(註2)。が、それ
以上に「そこに起居している」というのは非合理的すぎる!

 あの十二宮のそれぞれに住んでいるとなると、上の方
の人ほど大変である。ちょっと町まで出かけるにも延々
続く石段を上り下り。足腰鍛えるにはいいかもしれんが、
面倒くさくて出不精になる方が早いんじゃないのか?
 逆に教皇の間やアテナ神殿は上にあるから、主にそち
らで仕事をする人は上の方が楽。
 要するに不公平なわけで、絶対不満が出まくると思う。
 
 さらに、同僚が出入りのたびに自分の家を通っていくこと
になる。
 イヤだと思うぞ。母親が洗濯物を干すために自室を通る
のをいやがる思春期の少年のような想いを味わうのでは
ないか?

 原作で描かれていた十二宮の様子が、とても人が普段
暮らしているようには見えなかったというのもある。
どこの宮もガランとしていて、生活感のせの字もなかっ
た。
 もちろん、あれは敵と戦うための専門の部屋で居住
空間は別に在るとも考えられるが、そもそも十二宮は、
聖域に外敵が侵入した際主戦場となることが前提の場所
である。
 ちょっと拳を振るえば床だの壁だの平気でぶち抜く
連中(自分含む)が全力で暴れ回るであろう場所のすぐ
横に、住む気にはならんと思う。いつ壊れるか知れた
もんじゃないし、そもそも自分の家の中で大暴れって
抵抗あるんじゃないのかなあ。自宅が壊れることを気に
して全力を出せない、なんて軟弱者が出てきたらどう
する?!

 普段の住居は下にあって、十二宮及び教皇の間はいわ
ば職場。毎日出勤して働いてて(もしくは、カミュの
ように普段は聖域にいない)、非常時だけそれぞれの
宮に詰める態勢が取られる、と考えた方がまだ合理的
なんだけどな。9時5時でタイムカード押す聖闘士なん
て見たくないけど。ニコルさんはそんな感じっぽい;^^

 普段住んでいなくても、長時間宮に待機することは
あり得るだろうから、最低限度の居住設備(簡易ベッド
とトイレと、あと水と非常食程度?)は用意されてるかも
しれないけど。
 て言うか、あると思う。これがなかったら、十二宮戦の
とき、青銅諸君は10時間以上飲まず食わずで走り詰め
(途中戦って気絶なんかを挟みつつ)だったことになる。
成長期の少年でなくたって死ぬほど辛かろう。それに、
飲食の方は我慢できてももう一方は、努力や根性でどう
にかなるもんじゃないし。(下品ですみません)小宇宙でどうにか・・・

 まあ、シャカのように自分の宮の横手に趣味に走った
庭園を造ってた奴もいたわけだけど・・・・ああ、この
問題って結構奥が深いかも。

 ・・・・・・なーんて、偉そうに蕩々と語っている
私は、自作の小説では黄金さんたちにきっちり十二宮に
住んでいてもらってるんですがね!! はっはっは!!

 ・・・・こういうのを「語るに落ちる」と言います。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。

 そして、気になった・・・・というか突っ込みたい、
より正確には突っ込んでくれと言ってるんだろうという
記述がもうひとつ。

 邪な意思なる勢力によって聖域が陥落したことは、
一度たりとない。
 そう伝えられていた。
                 (37ページ)


 ・・・・・内部崩壊したことはついこないだあった
けどな。しかも、思いっきり中枢で。獅子身中の虫と
いう言葉があるけど、防御だけ堅ければいいってもん
じゃないんだねー。しっかりしろようアテナ。

 はい、いつまでもバカ言ってないでストーリーに戻る。
 ギガス登場。この辺りの描写はかなりグロいので、
もし仮にギガマキがアニメ化されるとしたら相当ネック
になりそうである。
 というか、ごめんなさい私スプラッタはダメなんです
勘弁して。あああこんな死に方したくねえ。亡くなった
方々のご冥福を心からお祈りします。
 しかも、この後読むと、アテナもその他の皆さんも
ユーリさんが攫われたことは気にしても雑兵たちが殺され
たことは大して気にしてないような・・・ああっ可哀相!!

 ギガスのみなさんの描写も、絵的に想像するのはかなり
難しいものが。
 どなたか描いてください・・・車田先生!! 
お願い!!(・・・無理っすか?)

 そして、親切にもペガサスの聖衣をテレポートさせて
くれる貴鬼。いい子だねえ・・・・え?
 あれ、聖衣って、必要になったら勝手に飛んできて
くれるものじゃなかったの? どこぞの射手座さんなんか、
海の底まで来てくれたぞ。
 それ以外にも、牛さんや蟹さんや山羊さんや水瓶さんや
魚さんは、冥界だって来てくれたぞ。あれは黄金だから
なのか? それとも持ち主が憑いてるからか?
黄金聖衣だけは自分の意志で動けるのかも
だってほら、持ち主の身体から離れていった聖衣も…げふん!!

 戦いのシーンそのものに関してはツッコんでも仕方
ないのでもう言わない。
 この世界に、物理法則なんぞという無粋なものを律儀に
守っているような真人間は存在しないんだし(存在でき
ない、というのが正しいと思う・・・)。

 その代わり、気になることをひとつ。
「ギガス」というのは、単数形である。複数形なら
「ギガンテス」となるはずなんだが。「われらギガス」
という言い方は、非常に違和感を感じるんだけどいい
のかい?
 単数形と複数形がこういう風に違うというのは
日本語ではなじみがないからなんだろうけど、
「ギガスたち」というのも・・・・。

 いやまあ、名乗られた相手の反応は恥ずかしげも
なく「何それ?」って感じなのでどうでもいいのかも
しれないけど(後の会話によって、本当に全然知らな
かったらしいことが明らかになった。あーあ・・・)。

 ・・・・気持ちは大いに分かるが怒るな、アグリオス。
相手が悪かっただけだから。そいつは、聖闘士の中で
も特にもの知らずなんだよ・・・。
 遭遇したのが他の誰であっても、「ギガスだって?!」
くらいの反応は期待できたのにね。
 ギリシア神話くらい読んどけ、星矢!!
 <ギガントマキア>は、かなり始めの方の話だ!!
ハーデス編DVDでは「ハーデスって誰だよ?」って爆弾発言をかましてくれましたから、星矢ちゃん;^^


 そして・・・・。トアスさんのこの台詞。

「あの娘をとり戻したくば、シチリアまで来い……
われらは”ギガス”!」


 ・・・・ここで「シチリア」という文字が目に入った
瞬間、もう反射的にあのお方の顔が脳裏に浮かんだ私は、
自分で思っているよりずっと蟹好きなのだろうか? 
困ったものだ。 えっ?困る事あるんですか?

 え?

 ダンテ?

 そんな人、存在自体忘れてましたわ

・・・ごめん。ごめんなさい。



あとね、シャイナさんもシチリア出身☆(修行場所はギリシャですが)

そして、第一章後半に続く〜