15話パロ、その1

・このネタは、本編
「第15話 撮られたリュウの心 」
が、元になっております。

本編のあらすじ言うとね
・ネクライムは「心を映し撮るカメラ」ちうのを開発
・これを使ってリュウを撮影→分析して弱点を暴く
・撮影には、騙して依頼した記者希望のカワイイ女の子
・撮影の為に、ウルフに命じて犯罪を起こし、そこに駆けつけたリュウを撮影
(ウルフさんは、新人研修の名目で犯罪起こして、後にリュウ撮影のためと知らされる)
・一通りの影像をルーが見て分析、
・最後まで見たその結果「止めをさせない」事が弱点と解釈

ま、こんな感じの話です。
んじゃ、パロ開始。


ネクライム、極東支部。
ルードヴィッヒは、ワインを傾けながらリュウの画像を見ていた。
画像には、心理分析のための数値が次々と写されていく。
「ふむ…」
再生開始から10分ほど経ったところで、ルードヴィッヒはビデオを止めた。
「分かった」
ミレーヌとジタンダが驚いて声を上げる。
「へぇっ?まだ半分も見ておられないのにどすか?!」
「ルードヴィッヒ、これだけで分かったの?」
「…十分だ」

薄笑いを浮かべて、ワインを傾けながら椅子に背を預けた。 嫌な予感しかしない。

「ウラシマ・リュウ、奴の弱点…それは…」

息を飲むミレーヌとジタンダ。

「本能に基づく欲望に、耐えられない軟弱な精神…己が最も欲する物に、逆らえない心だ」
「……」
「これが分かれば、もはや赤子の手を捻るも当然。見ていろウラシマリュウ、貴様を私の前に跪かせてやる」

室内に、ルードヴィッヒの低い笑い声が響いた。



それから数日後の夜。
ネオトキオの夜の街をバックに、バトルプロテクター姿のリュウとクロードそしてソフィアの3人。
そしてスティンガー部隊を背後に控えた、白スーツのルードヴィッヒが対峙していた。
ルードヴィッヒはふっと笑って、見下したように口を開く

「良く来たな、メカ分署の諸君。良い度胸だ」

リュウとクロードが勢い良く帰す。

「ってやんでぇ!!そっちこそ逃げねーでよく待ってたな!!」
「ああ、今日こそ決着を付けてやる」
「…ウラシマ・リュウ」
「な、なんだよっ!!」
「貴様は、私には構わん」

リュウはえっとした後、怒りながら返した。

「うっせぇな!!やりもしねーのに何自信満々なんだよ」
「今からお前は、私の言う事には逆らえん」
「馬鹿言ってんじゃねぇっ!!」

怒り心頭のリュウに対し、流し目を向けた。

「ウラシマ・リュウ…今から…」
「ん?」


「寿司でも、食いに行くか?」


その瞬間、リュウの怒り顔が
へろ〜っとしたにやけ顔に、変わった。

「いいんですか〜〜!!」
「ああ、その代わり…」
「はいっ!」
「バトルプロテクターを、脱げ」
「はいっ!!」

踏ん張って、プロテクターを四方八方に撒き散らすリュウ

「銃を捨てろ!」
「よろこんでーっ!」

斜め上遥か後方に、マグナブラスターをポーンと放り投げる。

「お手」
「ワンっ!」

耳と尻尾を生やしてルードヴィッヒにお手する主人公。

「では行くぞ、ポチ」

歩き出すルードヴィッヒに、尻尾を振って付いていく主人公。
夜の街に、徐々に小さくなっていく二人。

「いやー、寿司なんて何年振りかな〜、てか記憶ないから覚えてないや☆」
「はっはっは」
「いいい、イクラとか、ウニとか頼んでいいですかっ?」
「構わんぞ、はっはっは」

クロードとソフィアががっくりと膝を付く。

「なんだあいつ…」
「リ…リュウ〜!!やめてっ!」

ソフィアの叫びに、さすがにリュウの足がピタッと止まる。
構わずスタスタ歩くルードヴィッヒ

「リュウ、思い出して!!私達は平和を守るマグナポリスのメンバーじゃない!!
寿司だけで悪に心を売ってしまうの?」

身体の動きを停止させて、少し悩む風にプルプル震えているリュウ。
ルードヴィッヒがくるっと振り向き、一言。


「天麩羅も、つけるか?

「…ご主人様!」

リュウがワープして、またルードヴィッヒの脇についた。
そうして、なんか楽しそうにネオトキオの夜の街に
二人は消えて言った。

「あいつ〜っ!!」
「リュウ〜〜!!」

ウラシマ・リュウの弱点、それは
旺盛な食欲と、飽くなき食への執着だったそうな。
(本編通してみると分かるよ、かなりな食いしん坊ですリュウ)

その様子を見ていたスティンガー・キャットが、引きつった顔で言う。

「あの…ウルフ…」
「ん?」
「メカ分署の二人は、なんか落ち込んでるけど、あれって…
ただ食事に誘った…だけじゃない?」

そこにいた全員が「あっ」「あっ」「あっ」「あっ」
って何か気付いた。

「弱点見抜いたのはいいわ、それで骨抜きにして、従わせたのもいいとして…そのあと、
寿司食べに連れてった…だけ?!

真っ白になるスティンガー部隊。
特にウルフはその場に座り込んで「俺の苦労はいったい…」状態でヘコんでる。
固まっているシャーク・ベアー・ホークの三人に、クロードが聞く。

「あんたらさー…」
「ん?」
「味方の俺が言うのも何だけど、リュウの奴さ、無防備通り越してー超丸腰だったよ?
なんで、攻撃しなかったの?俺が言うのもだけどさ」

スティンガー3人、ボソボソ語り始める。
もう誰がどの台詞かは自己判断に任せます。

「いや、俺ら…命令無いと、撃てないし…」
「そ、俺達ね『撃て』って言われないと、撃てないの」
「でも、言わなかったよな」
「構えてはいたのよ、構えては!!」
「そそ、いつ言われてもいいように、構えてはいた!」
「でも言われへんかったの、撃て言われへんかったの!」
「俺ら待ってたん!!待ってたんよ!!でも…」
「なんや、あんたンとこのドングリ坊主連れて…」
「夜の街に、消えて行った」

クロードが手をヒラヒラ振る。

「あー、分かった分かった、そんな涙目で訴えなくても分かった」

ソフィアが、ふらっと立ち上がり、潤んだ目で訴える。

「だめ、やっぱり一人じゃ心配だわ」
「ソフィア…」
「何かあったら危険よ、私、リュウに付いて行く!!」

そうして夜の街にリュウを追って走り出すその足取りは
素早いけど、妙に軽かった。
またスティンガー3匹が突っ込む。

「付いてった…」
「なんのかんの言ってるが、あれ便乗しに行ってへんか?」
「したたかな姉ちゃんやなー」



この後の展開で思いついたネタ。
支払いパターンにみる嫌度数の変化


1.普通のルードヴィッヒ

寿司屋にて

「君、会計を…これで」

といって、ゴールドマスターカードを出す。

ま、これが標準やね。


2.嫌なルードヴィッヒ

「会計を」
はいと、店員がレシートを渡す。
「うん…一人15728円だ、よろしく」

 チャリンチャリンチャリン

↓リュウ&ソフィア
「・・・・・」


3.すごく嫌なルードヴィッヒ

「会計を」
はいと、店員がレシートを渡す
ルードヴィッヒは、おもむろに財布を出し

「よし、支払いはまかせろ」


バリバリバリバリ


 ↓リュウ&ソフィア
「やめてー」

バリバリの元ネタはここ


4.嫌なんてもんじゃないルードヴィッヒ

「会計を」
はいと、店員がレシートを渡す

「うむ、支払いは任せた!!」

 ↓リュウ&ソフィア
「やめてー」
「やめてー」



5.すごく嫌な応用編

バリバリバリバリ

 ↓リュウ&ソフィア
「やめてー」

「しかしこれが、ポーターの財布だとしたら?」

 ↓ソフィア&リュウ
「ふしぎ、抱いて!!」
「えっ?!」